地域おこし協力隊

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「移住者の声を届ける-天満 俊秀さん・智恵子さん」

 みなさん、こんにちは!

「移住に興味はあるけど、実際にどんな感じなんだろう?」

そんな方に向けて、実際に高鍋町に移住された方から、現在の生活や都会と地方の違い、住んでみて改めて感じた高鍋町の魅力についてお話を伺いました。
今回お話を伺ったのは、2014年に高鍋町に移住された天満俊秀さん・智恵子さんご夫妻です。

そもそもなぜ大阪から移住を?

移住者紹介

 もちろん、生まれ育った大阪も好きでした。
 当時から、自分たち自身が豊かに暮らしていくためにも、音楽家仲間と共に地域振興を目的とした文化事業などに関わりながら、イベントの企画や制作を行ったりしていたんです。その中で、都会には都会なりの問題が沢山あることに気づきまして。色々と勉強していくうちに、都会と地方が抱える地域の問題って凸と凹の関係だなって思うようになりました。そこから暮らしの豊かさについて深く考えていくうちに、このまま大阪にいてもどこか行き詰まりがあるように感じたんです。

 じゃあ何をすべきかと考えたときに、私たちが地方に住んで地域に関わっていくことで、その凸と凹についてより深く考え、バランスを取り直した豊かな暮らしが発見できるんじゃないかって思い始めたのが移住のきっかけです。

「高鍋に移住しよう!」そう決めた理由は?

移住者紹介

 移住先に関しては高鍋に決めていましたね。というのも、高鍋は音楽のライブが盛んで、私自身も移住の10年近く前から毎年高鍋に演奏しに来ていたんですよ。当初は仕事がきっかけでしたが、次第に高鍋に魅力を感じ始めまして、毎月のように通うようになっていましたから、確信を持って移住先として高鍋をえらんだんです。

移住して10年。現在の生活は?

移住者紹介

 現在は、自家農園で様々な作物を作りながら、そこで採れた季節の野菜や地元の畜産物を使用した食事を提供する、地産地消をコンセプトとしたカフェ「Yorakusha Farmer's Cafe」を経営しています。

 私は元々アイルランドの民謡を専門にしているんですが、民謡を生みだしたアイルランドの農村の豊かな暮らしに惹かれてしまいまして、それをこの自然豊かな高鍋町でなら再現できるんじゃないかと思ったんです。
 そのためメニューは、イギリス・アイルランド料理が中心になっていて、お店を通して現地の文化や雰囲気を体験できるような場所となってます。

 カフェでは、飲食のサービスに加えて、地域に根差した音楽イベントも開催しています。私たちが企画・運営しているイベントには県外の方もよく訪れてくださいます。イベントに魅力を感じてくださっているのももちろんですが、高鍋というまちに魅力を感じている方々が遠方から足を運んでくださるんです。

「未経験からのスタート」なぜ高鍋で農業を?

移住者紹介

 アイルランドの農村の豊かさに惹かれて農業に興味を持っていましたし、豊かな暮らしを高鍋で実現するためには、まずその地域や人の繋がりを勉強しないといけないなっていう思いもあって、そのステップとして農業を始めようと思ったんです。

 ただ最初は、元々の音楽活動にプラスして副業的な感じでやりたいなって考えてました。とはいえ、農業についてはまったくの未経験ですし、知識も無かったので、町内にある県立農業大学で研修を受けたり、地域の農家さんに習ったりしているうちに、「本気でやらないと、ちゃんと理解できそうにない」って分かってきたんです。覚悟を決めてやってみたところ、4年ほどまともにギターが弾けなかったですね。

 本当に今に至るまでは常に激動の日々でした(笑)。でも、色々な問題にぶち当たった時こそ、農業をきっかけに繋がった地域の方々同士で、協力を惜しまず団結して問題解決に向かっていく”地域の輪”のようなものを沢山実感することができました。こういったところも都会ではなかなか味わうことのなかった部分ですね。

天満さんが感じる高鍋町の魅力は?

移住者紹介

 高鍋町は本当に文化的な町です。高鍋は文教の町って言いますけど本当にその通りだと思います。

 世間的に文化的だといわれている街っていくつかあると思うんですけど、高鍋町は単に教育や芸術が盛んだとかそういうことではなくて、町の生活環境全体が文化的だと思います。高鍋町には、農業や林業のような一次産業があり、加工・販売や飲食店といったサービス業も非常に盛んで、それらを営む実業家がいて、主な公共機関も揃っています。城下町ならではの深い歴史に根差した多様性があって、本当に文化的な町だと思います。

 高鍋町は様々な目的を持った方を受け入れてくれる環境が整っていて、多様性を認められる地域性があります。都会で活動しているプロのギター演奏家たちが毎年のように高鍋町を訪れているんですけど、それってただ毎年当たり前に来ている訳じゃなくて、それだけ彼らを受け入れてくれる心地よい環境があるからなんですよ。つまり、それだけ文化度が高いんです。
 古風な雰囲気や建物があったり、目に見えるものから感じられる表面的な意味合いではなく、”文化的”っていう言葉の本質を備えているまちが高鍋町だと思います。

「高鍋町だからこそ実現できた生活の営みがある」

高鍋町にはいろいろな職種があって、それは言い換えると様々なことに挑戦できるまち。

 ”コンパクトシティ”って、小さなまちの中に施設が充実していて生活しやすいっていう要素はもちろんですけど、その要素があるうえで、まさに私が行っている「音楽」と「農業」と「飲食店」を結びつけた事業みたいに、その地域内の様々な要素を組み合わせることで多種多様な可能性を作っていける。実際ここまでの環境が整っている地域ってそんなに無いんですよね。

 でも高鍋町にはその要素が十分にあります。

 私が移住前から目的としていた"豊かな暮らしの発見”は、高鍋に住むうちにだいぶ進んだように思います。農業やカフェ経営、音楽活動という自分なりの組み合わせも実現できつつあって、それに共感してくれる沢山の人たちが訪れてくれるようになりました。最近では、地方創生や地域共同体について研究されている専門の方々もやってきて、一緒にイベントを開催したりもしています。

 移住前から探してきた"豊かな暮らし"の可能性を、高鍋町から発信していくことができれば、こんなに嬉しいことはありません。

移住を検討されている方へ

移住者紹介

 高鍋町は、様々な可能性が広がる多様性のあるまちです。
 移住後に求める理想の生活は人それぞれだとは思うんですけど、高鍋は都会から来る人達が求めている生活にフィットする可能性が非常に高いまちだと思っています。
 これまで述べてきたように色々充実しているからバランスよく生きていけて、”生活の豊かさ”っていうものを実感しやすいです。
 私自身も高鍋町で自ら取り組んでいる様々な活動や、移住相談に対するサポーターという役割を通じて、もっと高鍋町の魅力を県外の方に発信していきたいと思っています。

令和6年能登半島地震復興支援チャリティー企画「マイケル・サンデル読書会」シンポジウムのご案内

移住者紹介

 令和6年3月31日に有限会社art point主催の令和6年能登半島地震復興支援チャリティー企画「マイケル・サンデル読書会」シンポジウムが、たかしんホールで行われます。

 本記事でご紹介した天満俊秀さんが代表を務める有限会社art pointが主催となるこのシンポジウムは、音楽×哲学という2つの観点から、「地域に根ざす豊かさ」をテーマに、これまで読書会に参加された方々がステージに登壇。研究発表会という位置づけで開催されます。ボリューム満点の内容となっておりますので、ぜひみなさまご参加ください。

【お問い合わせ先】
主催:有限会社art point 「Yorakusha Farmer's Cafe」
電 話 :0983-35-3584

移住相談はお気軽にどうぞ!

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《移住関連 お問い合わせ先》
高鍋町役場 地域政策課 総合政策係
TEL :0983-26-2018
mail:chiikiseisaku@town.takanabe.lg.jp

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〇アカウント名
高鍋町 移住・定住のススメ  自分日和

@takanabe_jibunbiyori

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